ネットショップの開業であったり、Amazonや楽天への出店を予定としている方にとって一番の問題は
「仕入れ先」
かと思います。
今回ご紹介するのは、難しく考えないでスタートする事ができるネット仕入れサイト
【NETSEA(ネッシー)】 についてです。
仕入れサイトでは、最初は仕入れ価格が表示されていない状態です。
ネッシーでは、無料の会員登録を完了させると、仕入れ価格を見る事ができるようになります。
特に難しい審査もないので、今後開業してみようかと思っている方はとりあえず登録してみるのも良いかと思います。
仕入れ価格の参考にもなりますからね。
今回の記事では、事業を始めたから商材をなんとかしないと!
みたいな感じではなく、「あまり難しく考えずに様子を見てみよう」といった感じでご紹介してみますね。
こんな人でもだいじょうぶ
・まだ開業もしていないし、今後どうなるか明確な予定もわからないんだけど…
・とりあえずどんな感じの流れで商材が手に入るのかを知っておきたいな…
・少ない資金で副業レベルで何か仕入れてみたいな…
・ネットショップ開業前に色々調べてみたいな…
では、早速ですが順番にご紹介していきましょう。
NETSEA(ネッシー)ってどんなサイト?
ネッシーは、基本的にはBtoB(ビジネスtoビジネス)の取引を行うサイトです。
仕入れを行う事ができる問屋・仕入れサイトはネッシー以外にも多数あります。
その中でもネッシーは無料で登録する事ができるサイトであり、開業前の個人でも仕入れを行う事ができます。
BtoBとは?
『BtoB』とは、“Business to Business”の略称です。
企業から企業へモノやサービスが提供されるという形態の事になります。
仕入れ先企業(ビジネス)から、個人事業(ビジネス)が商品を仕入れるといった感じですね。
『BtoC』という“Business to Consumer”または"Business to Customer"の略称もあります。
こちらは企業(ビジネス)から消費者(コンシューマー・カスタマー)へと提供される形態ですね。
普段私たちが店舗買い物をすることは、こちらのビジネスモデルとなります。
仕入れサイトのネッシーでは
・仕入れを行う【バイヤー】として登録する
・卸売りを行う【サプライヤー】として登録する
この二つのタイプで登録する事ができます。
仕入れをする我々はバイヤーとなり、卸売りとしてネッシーに出展しているサプライヤーから商品を買うという感じですね。
大量に手元にある商品を売りたければ、逆の立場になるので、サプライヤーとして登録する事になります。
扱っている商材のカテゴリが豊富であり、色々な商品を仕入れる事ができます。
アパレル・ファッション雑貨・美容・食品・インテリアなどがあります。備品も豊富にあるので企業で使う備品購入にも使えるかと思います。
1点から購入できるものもあり、お試しで仕入れてみるという事もできそうですね。
会員制のサイトですので、登録する前にはサイトで仕入れ値を見る事はできません。
会員制ですが、登録無料で維持費(月額など)もかかりません。かかる費用は仕入れが発生した時のみですね。
登録が完了すると仕入れ値を確認する事ができるようになりますが、一部の仕入れ先の価格は個別に申請しなければならない場合もあります。
また、在庫を持たずにネットショップを開始する事ができる「ドロップシッピング」に対応している仕入れ先もあります。
ドロップシッピングとは?
無在庫販売とも言われています。
通常のネット通販などでは、商品を仕入れて売れたものを発送します。
ですが、無在庫販売では、手元に商品が無い状態で販売をします。
商品が売れた後で、仕入れ先・販売元から直接購入者へ商品を発送する事になります。
通販サイトの運営者を経由せずに購入者へ発送する事となるので、送料を抑える事が可能です。
仕入れたけど、売れなかったという在庫問題も解消される事になりますので、在庫保管のスペースがある作業場が必要なくなります。
しかし、一度も商品を確認する事がなく購入者へ商品が届く事になりますので、品質のチェックができない為にクレームが発生するリスクもありますね。
また、手元に在庫が無い状態での販売となりますので、運営する通販サイトで販売が確定した後、購入者へ直接配送を依頼するタイミングで、品切れになるというリスクもあります。
特に人気の商品などはせっかく売れたのに、商品を調達できないという結果になってしまいます。
ここまでのポイントをまとめてみましょう。
サイトはこちら:NETSEA(ネッシー)
ココがポイント
・無料で利用できる会員制サイト
・扱っているカテゴリが豊富
・備品の扱いもある
・1点から仕入れる事もできる
・開業前でも登録して利用できる
・無在庫販売に対応している
ネッシーは仕入れ先として実際どうなのか?
良い点だけを書いてきましたが、残念ながらいくつか気になる点もあります。
無料で登録できるサイトなので、登録しているバイヤーは、かなり多数となっています。
という事は、単純にライバルが多いという訳ですね。サプライヤー(仕入れ先)が公開したお得な商品はタイミング次第では即完売という事もありえます。
競争率がものすごい事になってしまうと、目玉商品を手に入れる事が困難になってしまう可能性もあります。
ネッシー以外の仕入れサイトでは、有料のサイトや法人である証明が必要になるような、審査の厳しいサイトも存在します。
そのようなサイトであれば、競争相手はある程度少なくなってくるでしょうが…
次に仕入れ先であるサプライヤーについてです。
中には海外の業者も登録されていますので、サプライヤーとの直接のやり取りにおいて、英語や中国語が必要になってくる場合もあります。
そしてサプライヤーの中には、粗悪な商品を売ったり写真と実物が違ったりといったトラブルの前例もあったりします。
運営側のネッシーとしては、トラブルはサプライヤーとバイヤーで解決するという事になっています。
何か問題が発生したとしても、事務局が間に入って解決するのではなく、事業者同士でお互いに連絡をとりあい解決をするという流れになります。
注意ポイント
・無料である為ライバルが多い
・誰もが買えるので同じ価格の商品が溢れてしまう
・言語問題が発生する可能性もある
・商品の質に当たりはずれがある場合もある
・トラブル解決は事業主同士で行う
ネッシーに登録してみよう
では、実際にどのような流れで登録をするのかを見てみましょう。
こちらのトップページから登録を行っていきましょう。
step.1
ページ上部の【仕入れ会員登録する】をクリック
step.2
IDやパスワード、会社情報を入力する
step.3
登録アドレスに届いたメールのURLから登録完了
会社名の屋号が決まっていない場合や開業準備中の場合は、代表者の氏名を入力ですね。
取引の一括申請は最初からある程度チェックが入っているので、そのままでも良いかと思います。
取引申請した回答は、後程順番にメールで届くこととなります。その為、登録完了直後に表示されていなかったサプライヤーの価格は、時間経過で見れるようになります。
中には個別で申請しないと表示されないサプライヤーもありますので、良い商品を多く扱っているサプライヤーには個別申請しておくのも良いですね。
ネッシーで仕入れて、どこで売る?
店舗やネットショップをすでに用意している場合は問題ないかと思いますが、これから色々準備しようとしている方や、ネットオークションやフリマアプリで売ろうと考えている方も居るかと思います。
では、仕入れたものをどこで売る事ができるのかについて考えたいと思います。
実店舗にて販売するのであれば、ほぼ問題はありません。
ネットショップで販売する場合は、個人で作ったサイトの場合とモール(アマゾンや楽天)に出店する場合がありますね。
その時に注意するポイントがあります。
ネッシーのサイト内で商品の詳細情報を見てみると、一覧の表を見る事ができます。
下の画像のような表ですね。
この表は、商品によってそれぞれ違います。
重要な部分を説明していきます。
・消費者直送
これは購入者へ直接送る事が可能という事です。無在庫販売ができるかどうかという事ですね。
〇がついていれば、購入後に配送住所を入力する事で顧客へ直接送る事ができます。
ここで注意があります。基本的にフリマアプリやAmazonでの販売では、手元に現物がないと規約違反となります。
メルカリなどで業者が用意した画像で無在庫出品し、販売後に仕入れて直送してもらうという事はできません。
※無在庫販売は、売れた後に商品を調達する事になりますので、予期せぬ買い占め等で商品がなくなってしまうというリスクもあります。
・画像転載
サプライヤーが用意した画像をネットショップで転載しても良いかの表記です。
自身で撮影せずとも、用意された画像が使えるのは手間がかからず便利ですね。
無在庫販売の時にも、手元に商品が無くても画像アリの状態で販売する事ができます。
※問題点としては、同じ商品を扱っている業者の画像が全て同じに被ってしまうという事ですね。
・ネット販売&ネットオークション
ネットでの販売が許可されているかどうかです。ここが〇になっていれば問題ないのですが、許可されていない場合は、実店舗での販売のみとなりますね。
また、サプライヤーの中には、詳細説明の中にある【販売条件】という項目にAmazonは許可しませんという場合もあります。
これに関しては、個別で問い合わせをしてみるか、Amazon以外での販売にするしかないですね。
販売条件の項目は、良く読んでから仕入れを行いましょう。
どこで販売するか?
・店舗をかまえて販売する
・自身でネット販売サイトを作成する
・フリマアプリで販売をする
・ネットオークションで販売する
・Amazonや楽天などのモールに出店する
ネッシーは無在庫販売ができる
大丈夫。転売ではありません。仕入れをして販売するのです。
ですが、無在庫出品が許可されていませんので、一度仕入れをして手元に現物を用意してから出品しましょう。
商品によっては、希望小売価格として設定されているものもありますので、その金額を守る事も意識します。
注意する点としては、少数の仕入れにすると送料の問題が発生する事ですね。
実際、メルカリでも業者と見られる方々がサプライヤーの用意した写真を使って出品をしているのを発見できます。
例えば、靴の購入希望の方から「サイズの〇〇はありますか?」という質問に「在庫あります」と答えていたり…
そういう場合は、ほぼ業者が売っていると見ていいでしょう。無在庫かどうかの判断はできませんが、同じ写真で画像検索をすると大量に出てきたりする場合もありますね。
メルカリで売る事を視野にいれているならば、オリジナリティーを出す事が必要となってきます。
サプライヤーの用意した画像ではなく、オリジナル写真を使って出品する事で差をつけたり、備品としてマネキンも売っているので購入して着せたりするのも良いですね。
一度、仕入れで手元に所持する事が必要になるので、その分の送料が加算される事も注意です。
無在庫販売は、ドロップシッピングと呼ばれているのですが、手元に商品が無い状態で販売をする事です。
ネットショップに用意された画像で商品を掲載し、売れた後に仕入れを行って仕入れ先から購入者へ直接配送してもらう方法となります。
ココがおすすめ
・無在庫なので倉庫が必要ない
・送料が抑えられる
・資金が少なくてもできる
・不動在庫を抱えなくて良い
ココに注意
・商品画像が他の業者と被る
・品切れ商品を調達できないリスクもある
・メルカリ等では行えない
・商品直送なので、品質を確認できない
・対応していないサプライヤーもある
ネッシーで何を仕入れる?
ネッシーで扱われているカテゴリは、下記のようになってます。
- アパレル
- ファッション雑貨
- 雑貨
- 美容・健康
- 家具・インテリア
- 店舗用品・事務用品
- 家電・AV・PC
- 食品・飲料
この中から更に、細分化されるわけですね。
例えば「アパレル」の中には、「レディース」があり、更にその中に「トップス」がある…といった感じです。
ショップの方向性が完全に決まっているのであれば、ネッシーだけでなく他の仕入れサイトを合わせて利用し、同じカテゴリを仕入れていけば問題ないですね。
ただ、これから何を売ろうか悩んでいる場合は、サイトのランキングを参考にしても良いかもしれません。
ですが、ランキング上位の商品というと、誰もが扱っている商品となりますので競争率は高くなりますよね。
注目される商品は、誰もが仕入れていると考えた方が良いでしょう。
ランキング上位の商品を仕入れて、写真撮影してからネットショップで販売を開始したら、同じ商品が大量に色々なショップで売られていた…
となってしまうと、自身のショップの商品は売れずに在庫になってしまうという可能性も出てきます。
そうなると、ライバルと差をつける必要がでてきますね。
個別にサプライヤーに交渉してみたり、大量に仕入れて単価を下げたり、買い占めをして市場を独占するといった方法もあります。
仕入れようとした商品については、事前に調査する事も重要となってきます。
安いと思って仕入れた価格よりも、Amazonで売られている価格の方が安かった。という前例もあります。
卸売りの価格というのは、サプライヤーが決めるものです。卸価格とサプライヤーが言うならば、その値段が卸価格となります。高いか安いかは自身で判断するしかありません。
定価1万円の商品が卸価格800円。と書かれていても、飛びついてはいけません。
あくまでも定価です。実売価格がどの店舗でも980円だったとしたらほとんど利益がでない事になってしまいますよね。
実は、一番のライバルはサプライヤーである場合もあります。
ネッシーで卸売りをしている商品自体が、Amazonでサプライヤー直売として、ほぼ仕入れ値で売られている事もあります。
この場合、我々バイヤーはどうやっても価格で勝負する事はできませんよね…
何を仕入れて売るかは、色々と調査をして、その時に売れそうな物を見極める必要があります。
ポイント
・ランキング上位商品はみんな仕入れている
・仕入れ前に商品の事前調査を行う
・直接交渉で掘り出し物がある場合も
・安く仕入れる場合は大量購入
・買い占めができれば市場を独占できる
・サプライヤーもライバルである
ネットショップで売ってみよう
ネットショップを開設するのは大変ってイメージがありますよね。
デザインを考えて、決済方法を決めて、集客する工夫をして…
集客ができてシステムが出来上がっているのは、Amazonや楽天市場のようなモールへの出店ですね。
AmazonではFBAと呼ばれるシステムもあるので、販売に専念する事ができます。
楽天は集客の効果が非常に高いですが、維持費の問題も出てきます。
アマゾンのFBAとは?
フルフィルメント by アマゾン のこと。
アマゾンに出品して販売したい商品を、Amazonのセンターに配送すると、保管・販売時の発送などをAmazon側が行ってくれるサービス。
複数の販売予定商品をまとめてAmazonのセンターに発送すれば、商品の保管から販売時のピックアップ、発送手続きまでを対応してくれる。
ただ、商品保管の手数料なども発生する事になるので、梱包や発送の時間節約にはなるが、利益は減ってしまう事となる。
フリマアプリでの販売では、値下げ交渉などもありますし無在庫販売ができないという問題点もあります。
安定した高い利益を出す事は難しいかもしれませんが、ネットショップと並行して出品するという事ならば視野に入れても良いと思います。
何もないところからネットショップを作る方法もあります。その場合は色々と工夫する必要がでてきますね。
集客は、SNS等を活用すればある程度はクリアできるかと思います。
頑張り方次第では、絶望的な来客数という状況は回避ができるのではないでしょうか。
ネットショップを簡単にオープンさせる事ができるサービスもありますよ。
いくつか簡単にネットショップでの開業が行えるものをご紹介します。
BASE
まずはこちら。「BASE」です。
BASEはCMも流れているので知名度は高いのではないでしょうか。
簡単ステップですぐにネットショップを開設する事ができます。
もちろん、スタート費用は無料です。
決済システムも利用する事ができます。
心配される集客についても、ショッピングアプリ「BASE」に掲載される事である程度はカバーする事ができるでしょう。
STORES
つづいては「STORES」です。
STORESもCMが流れていますね。
STORESは基本的な機能であれば、無料でネットショップを開設する事ができます。
ですが、基本的な機能のみとなるので、アクセス解析などの拡張機能を利用する場合は、追加料金の月額費用が発生します。
クレジット決済や電子マネーの支払いに対応させる事や、ネット予約システムを組み込む事も可能です。
ココに注意
個人で独自のネットショップを開設する事自体は簡単にできます。
ですが、どの形態で開設したとしても、一番の問題点は「集客方法」だと思います。
Amazonや楽天への出店であれば、そのモールの中で検索されるので集客効果は期待できます。
しかし、独自のショップではSNSを使ったり効果的な宣伝を行わなければショップへ辿り着く人数を増やす事は困難となります。
結局、ネッシーってどうなんだろう?
ココがおすすめ
仕入れ販売の入門としては良い。費用が掛からずに登録でき、無在庫での販売が可能。
少数での仕入れができるのでお試しとして利用する事もできる。カテゴリが豊富であり、備品の扱いもあるので仕入れではなく、消耗品の購入としても使える。
開業前の個人でも登録する事ができるので、ネットショップを開設する前の下準備のタイミングでも仕入れを行う事ができる。
値下げやセールが開催されたり、サイト内で特集ページも公開されているので価格調査などを行う事もできる
ココに注意
海外のサプライヤーもあるので、やりとりする上で言語の問題が発生する場合がある。また、粗悪品や画像と違う商品が届く等のトラブルに関しては、事務局を挟まずに事業主同士での直接解決をする事になる。
無料である為、ライバルが多数存在する。売れているランキング商品は誰もが買っている。
本格的な仕入れを行う場合は、ネッシー以外にも複数の仕入れサイトを確保しておく必要もある。
個別申請をしないと仕入れ価格が見れないサプライヤーもある。
色々とあげると更に細かくなりますが…
ネットショップを開設したばかりの方は、売れそうな商品をとりあえず大量に安く仕入れてしまう傾向がみられるそうです。
大量に仕入れるのは、ビジネスが安定してからにしたほうが良いと思います。
リスクを少なくすることは重要ですが、ある程度の覚悟は必要であるという事もあります。これはネッシーに限った事ではないですけどね。
個人的な最終的なネッシーの評価としては…
とりあえず、登録してみると良い。です。
もちろん、本格的にビジネスを拡大するのであれば、他の仕入れサイトも必要になってくるかと思います。
ただ、入門として登録するのであれば、リサーチのサイトとして使う事もできるのではないでしょうか。
仕入れる事ができる商品の種類や価格については、有料の会員制のサイトと比べると差が出てしまいます。
ライバルの少ない価格の安いサイトから仕入れたいと思うならば、ネッシー以外のサイトに切り替えても良いかなと思うのです。
だから、最初はネッシーで様子を見てみようかな?というのは、アリなのではないでしょうか。
最後までお読み頂きましてありがとうございました。