今回ご紹介する本は…
「五番目のサリー」です。
著者はダニエル・キイスですね。
「アルジャーノンに花束を」という作品が有名かと思います。(この本も好きです)
私がこの本を最初に読んだのは、たぶん中学生の頃だったかと思います。
つい最近になって、図書館でこの本を見つけてもう一度読んでみようと思ったのです。
今では電子書籍版もあるので、手軽に読めるのではないでしょうか?
中学生の当時は、ハードカバーの大きな本で読んだ記憶があります。
現在発売されているのは、上下巻にわかれている昔とは違う表紙の本となっているようです。
現在手に入る本の情報を記載しておきます。
商品情報
五番目のサリー(上・下)
発売日:1999年 10月 6日
出版社:早川書房
著者:ダニエル・キイス
あらすじ
茶色の目と髪、いつも地味な服を着ているサリー・ポーターは、ニューヨークで働くごく平凡なウエイトレス。
だが、彼女には人に言えない悩みがあった。子供のときから、ときどき記憶喪失におちいるのだ。それが原因で仕事も長続きしないし、結婚も破局をむかえてしまった。
いまでは、愛する子供たちとも別れて暮らさざるをえない。サリーには知るよしもなかったが、彼女の心のなかにはあと四つの人格がすんでいたのだ……
五番目のサリーはどのような本なのか
あらすじでわかるように、主人公のサリーは多重人格です。
タイトルからも予想できると思いますが、五重人格ですね。
あまり詳しく書いてしまうとネタバレとなってしまうので、どうしたらこの本の魅力を伝えられるのかが難しいところかと思います。
まず、記事の最初にも書きましたが、この本と出合ったのは中学生の時でした。
当時から本が好きでしたので、色々な本を図書館で探したり、お小遣いで買ったりとしていました。
夏休みに課題となっていた読書感想文用の本を探していた時に、この本に出合ったのです。
この物語の中では、複数の人格にもそれぞれの物語があります。
それぞれの人格には名前があり、性格があり、生活スタイルも変わってきます。
私が好きなエピソードは、「デリー」と呼ばれる人格が誕生した経緯です。
最初からサリーの中に別の人格が居た訳ではありません。
きっかけがあって、サリーの中に別の人格が生まれる事になったのです。
多重人格の生まれるきっかけは、虐待であったり悲しい出来事であったりと色々な事が原因だと言われているようです。
現実から逃げようとしたときに生まれるものだという話も聞いた事があります。
サリーの中に、デリーが生まれたのも悲しい経緯からでした。
大好きだった猫の事。周りの大人たちの嘘。同級生たちの言葉。
悲しい出来事だったのに、デリーが笑い声と共に生まれた事は衝撃的でした。
大人になって読み返してみても、悲しくて涙が出てしまいそうです。
あまり詳しく内容を書くことができませんが、とても面白い内容の本だと思うので是非読んでみて欲しいなって思います。
最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。
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